松下幸之助氏の「人を活かす経営」

私が松下電器(現 パナソニック)に入社した頃、同社は日本一の高収益会社でした。

松下幸之助会長の「人を活かす経営」に深い感銘を受けておりました。役員の方からお聞きした「本社で方針を作成し、事業部が方針に基づき活動の決定をする」も人を活かす経営の一つです。これは、上司と部下との関係でも同様と感じておりました。

ベンチマークでアメリカ ニューヨーク州ロチェスターのドライデント社を訪問した折に、同社の経営は、松下幸之助氏の上記の考え方と同じであることに大きな感動を受けました。

ロチェスターには、動機づけ理論で有名なロチェスター大学のエドワード・デシ教授が内発的動機づけの理論を構築されておりました。

松下幸之助氏は、直感により内発的動機づけを把握されていたと思っております。

また、松下電器では、P/LだけでなくB/Sも含めた、当時としては先進的な事業制を運用されていました。

この独立採算性は、松下電器と取引をされていた京セラの稲盛和夫氏に引き継がれ、「松下電器事業部制」は「アメーバ経営」に発展しました。

私が勤務していた頃の松下電器は、最も先進的な、多くの会社の模範となる立派な会社でした。

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アメリカ ロチェスターのトライデント社

     「松下幸之助頌徳福祉会様よりいただいた誕生日記念品」