ドラッカーと私

著者;ボブ・ビュフォード;訳者;井坂康志教授;発行所 NTT出版㈱ 

ヒットラーが権力を握り、第2次世界大戦が勃発した後、ドラッカーは、「組織が十分に機能しなかったことが、カリスマ支配者に絶好の口実を与え、強権政治への道を開いた。」と警告しました。ウクライナの惨状に、ドラッカーの警告は未だ続いているようです

ドラッカーはアメリカに避難した後、生涯に亘りマネジメント等の概念を教え、また、大企業から中小企業までのコンサルティングを行いました。

ドラッカーからコンサルティングを受けていた、中小企業オーナーの前社長が「ドラッカーと私」の著者です。

この本を読み進めると、あたかも自分がドラッカーよりコンサルティングを受けているような臨場感があります。

著者は第2の人生を歩むべく、会社を売却し、停滞していた教会のイノベーションを行いました。

ドラッカーは親身にアドバイスを続け、教会のイノベーションは成功し、著者は充実した第2の人生を送ることができました。

この本は、第2の人生を歩もうとする企業経営者を励まし、具体的にどのように人生を選択したら良いか、的確に導いてくれます。

私も、会社を引退し、第2の人生を始めている中、大変勇気づけられました。

ドラッカーと私