オランダ アンネ・フランクの家

オランダ 教育視察

埼玉県教育委員会委員長を務めていた頃、オランダを訪問しました。

当時、オランダの子供が世界一幸福と話題になっていました。どのような教育を受けているのか、文科省の方々と視察しました。

オランダ教育文化科学省の方より、教育目標は文科省が決めるが、教える内容と方法は各学校が決める。オールタナティブ教育について、自由に選べる等、保護者、学校に対して大きな自由が認められていました。

「アンネの日記」のアンネ・フランクは、オランダ、アムステルダムのモンティソーリ教育を行っている小学校に通っていました。モンティソーリ教育は、オールタナティブ教育の一つです。モンティソーリ教育を受けた方々には、グーグル、アマゾン、マイクロソフトの創業者等がおられます。

日本は良いものを安く大量生産する流れに沿い、教育は画一的、一方通行の授業を行ってまいりました。この方針は、高度成長期、日本が国際競争力世界一、円は最強通貨となり大成功を収めました。

日本がルール、規則、画一性を強める一方、アメリカは、創造力、起業家精神の向上に努めました。その上、規制で縛ることを少なくした結果、IPHONE等画期的な商品が次々と発売されました。そして、アップル、グーグル、アマゾン、マイクロソフト、フェイスブック(メタ)が世界の市場を支配し、日本の長期停滞が始まり、円安傾向が続きました。

海外旅行をしているときに、日米の国民性を分かりやすく表現した小話を紹介されました。

人を湖に飛び込ませるには、アメリカ人には、飛び込む「勇気」があるかと質問し、日本人には、飛び込むことがこの湖の「ルール」だと説明するというのです。

日本では、余りに規制、ルールが多く、創造力を養う教育に後れをとり、経済成長につながる画期的な新商品開発が乏しい状況にあります。

今回の訪問では、シュタイナー教育、イエナプラン教育を行っている学校を視察しました。

子供の自主性を重視し、自由な雰囲気の学校でした。

ナチスの迫害から逃れるための隠れ家、アンネ・フランクの家では、人権をテーマに、熱心にグループディスカッションを行っていました。